向学舎の理念…不屈強者・不虐弱者・不忘人情

 

強者に屈せず 弱者を虐げず 人情を忘れるべからず

 

この言葉は、台湾系の日本人で実業家である私の知人が、子供達のためにと贈ってくれた言葉です。

教育の役割と向学舎の教育の目的

 

一般に「教育」といえば公的な機関…学校であります。塾は「公教育」ではありませんから、また違った目的也考え方をもつものです。とはいえ、社会の中にあるものですから、その目的も考え方も「常識的範囲内」であります。

 

向学舎の教育の目的とはなんでしょうか?

 

お子さんが通われている学校はでの教育の目的は「教育基本法」に書かれています。

 

第一条「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」

(ご興味ある方はhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E8%82%B2%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%B3%95をご参照ください。)

 

前文にも書かれていますが、簡単に言えば2つの目的が書かれています。①日本の国家をさらに発展させるために個々の能力を高める②個人の尊厳を重んじ豊かな人間性と創造性をもった人となるために

 

まあ、教育の役割であり勉強することの役割といえましょう。私はこの教育基本法に大筋で合意いたします。

 

問題は①②のどちらを強調するか?ということ。

さて「理屈」としては合意できる教育基本法でありますが、これが子供が実際に勉強する現場では、①と②の目的が「対立」するケースが生まれます。

 

その多くは「自由・権利」や「個人の尊厳・個性」の拡大解釈や誤解から生まれています。たとえば「勉強をしない自由」や「勉強ができないのも個性」としてしまえば、能力を身につけることに支障をきたします。

 

単調な「漢字の読み書きの暗記」などや、多少難しい問題に当たった場合の、指導者の対処の仕方は重要なのですが、一部の「教育者」の方々は、上記①を忘れ②に基づいて対処するがために、確かな学力や能力を身につけさせることができていません。

 

①②の目的はバランスよく教育の現場に現れなければなりませんが、向学舎では、①②が対立した場合はあくまで①を重視し強調します。

 

創るために学ぶ…創ることができる人間になる喜び

「利己的」ではなく利他的に生きる

私が理想とする人間像です。創るというのは、社会のために貢献しうるものや事柄を新しく生み出すことであります。たとえば「宇宙探索船のはやぶさ」もそうですし「封建社会を打ち破った民主義体制」も偉人によって創られたものです。「感動するプレーを見せるスポーツ選手」もそうであるといえましょう。

 

そういった偉人の方々に共通して言えることは、何らかの高い能力を持っているというだけではなく、自己の生きる目的を「利他的」すなわち「みんなのために生きる」としているところではないでしょうか。

 

これは「自分はどうせもいい」という考えではなく、「他の人や社会に貢献できる自分に大きな満足感を覚える」ということで、やはりこれも個人の幸福追求の一種なのです。しかし、狭い意味での「個人の幸福追求」は、えてして「自分さえよければいい」「能力をお金に買えることができればいい」となります。向学舎の考えは明確にこのような利己主義的考えには一線を引きたいと思います。

 

一時期社会問題になった「ホリエモン」(元ライブドア社)などは典型的な「優秀な利己主義者」でありましょう。彼は有名進学校から九州大学に進んだ「勉強のできる」人間です。またビジネス能力も高い者でした。実際に新しいものを創ることにも成功しました。しかし、そういった能力を社会のために使うのではなく、自分の金銭的欲望を満たすために使ったがゆえ、社会問題を引き起こし結局は個人の幸福をも追求することはできませんでした。

 

彼が少年時代にどのように勉強に取り組んだのかはわかりませんが、おそらく「志が低い」姿勢であったのでしょう。点数や合格という結果さえ良ければよいという姿勢であったのかもしれません。そうであるならば非常に残念なことです。

 

向学舎が強調するのは、学習能力であり、それはテストの点数や、志望校への合格という「形」となって現れるものでもあります。しかし、それは単に勉強の途中結果であり、すべてではありません。得た能力ですら、その使い道を誤れば「幸福な充実した人生」を送ることはできないのです。

 

個々人の能力を高めることは大切です。それ以上に「高める目的・必要性」少年期から意識し、志を持つことが重要なのではないでしょうか。それを考えるのに上記②の言う自由・権利・個性などは大変有効です。自分のそれらを意識することはもちろん、それと同じレベルで他の人の自由・権利そして幸福を考えなければなりません。

 

教育基本法に謳われる教育の目的を、バランスよく考えるということを、向学舎では追求し続けています。

 

2010年1月28日 向学舎代表 宮口俊之